2024年10月、高松北警察署が保護した50代の男性が一時、意識不明の重体になり、脳に障害が残りました。保護中に男性の異変に気づけなかったなどとして警察官4人が書類送検されていたことがわかりました。
警察によりますと2024年10月26日未明、高松市の路上で酒に酔って倒れている男性を、高松北署の署員が保護しました。
男性は当初、意識がありましたが、その後、意識がなくなり保護から14時間後に救急搬送。男性は2週間後に意識を取り戻しましたが、脳に障害が残りました。
警察によりますと署員が定期的に男性の様子を確認していたということですが、嘔吐などの異変には気づけなかったことなどから、2月28日付で当時の当直責任者と当直員2人のあわせて3人を業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。また、この件の報告書に一部、虚偽の記載をしたとして別の署員も書類送検されました。
県警はこの4人を2月28日付で訓戒としています。
佐脇信宏首席監察官は、今回の事案に対して「県警察として今回発生した事案を重く受け止めるとともに、関係者が一日でも早く回復されることを願っています」とコメントしています。