12日ぶりの帰還です。さぬき市の施設から逃げ出し、小豆島近くで8日に保護されたイルカが9日、さぬき市に戻ってきました。
小豆島沖に設置したいけすで8日、無事に保護されたイルカ。9日朝、飼育していたさぬき市の日本ドルフィンセンターのスタッフがクレーンでつり上げました。
そしてウレタン製の布団の上に乗せて、約1時間かけて船でさぬき市まで運びました。
(記者リポート)
「約直線距離で25km離れた小豆島沖で無事保護されたイルカが今、元の施設に戻ってきました」
3月28日に日本ドルフィンセンターを逃げ出していたメスのバンドウイルカ。2004年の開業当時から飼育されています。
4月1日、香川県土庄町のエンジェルロード付近で泳いでいるのを住民が発見し、日本ドルフィンセンターが保護作業を進めていました。
イルカは元のいけすに戻されると、他のイルカたちにあいさつをしたのでしょうか、気持ちよさそうに泳いでいました。
(記者)
「小豆島どうでした? 『楽しかった』って言ってますよ」
日本ドルフィンセンターによると、帰ってきたイルカは痩せた様子などはないということですが、今後も体調などを注意して観察するということです。
早速、スタッフがアジ3kgを与えると全部たいらげていました。
(日本ドルフィンセンター/寺山弘樹 社長)
「良い結果で終われたことに関しては非常に安堵はしています。温かく見守って頂いたのは本当にありがたかった。本当にお騒がせしてしまって申し訳ございませんでした」
逃げた原因については調査中です。日本ドルフィンセンターは施設の点検強化などに努めるとしています。