全国のスーパーでのコメの平均販売価格は値下がりしましたが、消費者にその実感はないようです。依然高値が続く中で私たちの食卓にはある変化が。
12日に農林水産省が発表した、5月4日までの1週間の全国のスーパーでのコメ5kgの平均販売価格は4214円で、前の週より19円下がり18週ぶりの値下がりに。
しかし消費者からは……
(買い物客は―)
「高い」
「もっと価格が下がってほしい」
備蓄米の放出により価格の下落が期待されますが、出回りの状況はというと、全体の放出量の9割以上を落札したJA全農によりますと、5月8日時点で卸売業者への出荷量は32%だということです。
岡山市北区のグランドマートの備蓄米の入荷は6月7日の予定で、まだ店頭にはありません。依然、高値が続く「コメ」。こうした中あるものが売れています。
(松木梨菜リポート)
「こちらではパスタ関連の商品がよく売れていて、パスタソースは例年の3倍売れているものもあるということです」
(グランドマート/岡本和恵 取締役)
「おコメの急激な値上がりによって皆さん代替商品を探しておられて。お子さんもパスタ好きな方多いですし、パスタに切り替えられている方は多いんじゃないかなと」
こちらのスーパーの最安値のパスタとソースを活用した場合、1食あたりの食材費は140円ほどに。
一部、大手メーカーのパスタソースは入荷しづらい状況ですが、今後も仕入れを強化したいとしています。
(グランドマート/岡本和恵 取締役)
「ちょっとでもお得にってことで。売り場を大きくしたりパスタを売っていくことをしていっていますね」
一方で、岡山市南区藤田の畑で収穫を控えているのは「麦」です。国定農産はコメの裏作として65haでもち麦を栽培。売り上げが例年の1.2倍と好調です。
(国定農産/国定俊彦 社長)
「原価としては(コメより)安くなりますね。(コメ価格の)5分の1、6分の1ぐらい。ご飯に混ぜて炊くだけで食べられますので、かさ増し用に皆さん買っていかれますね」