視聴者のみなさんの疑問に答える「みんなのハテナ」です。今回のハテナは、今が見頃の「バラ」です。
何種類あるの?(香川・土庄町 ラムネ 31歳)
答えてくれたのは、香川県東かがわ市で30年以上バラを生産している間嶋亨さんです。
(間嶋バラ園/間嶋亨さん)
「何万という数でしょうね。新しい品種を作っている方が結構いるので、その方は毎年何十種類も作られて……そういう方が何人もいるので、多分世界中で一年間に何万という新しいバラの品種ができている」
かなり多くの品種が誕生しているんですね。ただ、数が多い分、「人気競争」がかなり激しいそうで……
(間嶋バラ園/間嶋亨さん)
「僕が栽培を始めた頃には日本で数百種類くらい毎年できていたんですけど、そこから商品になるのは20~30品種くらいって聞いていました」
10分の1ぐらいしか商品にはならないんですね。それでも商品化された品種には名前が付きますよね。 例えば「レイニーブルー」というバラ。オシャレな名前ですよね。この名前、誰が付けているのでしょうか。
(間嶋バラ園/間嶋亨さん)
「育種農家が付けています」
基本的にはその品種を新たに作った人が付けることが多いそうです。
ただ例外もあります。バラを育てている中で異なる特徴を持った花が咲く「突然変異」がその1つです。間嶋さんも経験があるそうです。
(間嶋バラ園/間嶋亨さん)
「育種農家さんに連絡して『こんな品種ができましたよ』というところ。権利は育種農家さんがあるんですけど、お願いをして僕の場合は『これに名前を付けさせてもらえませんかね』と言ったら『いいよ』ということで僕が付けた名前の品種もあります」
ピンクが美しい、間嶋さんが命名したバラ。娘さんの名前を取って「愛由(あいゆい)」と名付けられています。
ちなみに間嶋さんによると、名前が公募されることもあるそうです。
バラの寿命はどれくらい?(高松市 たまろ 53歳)
(間嶋バラ園/間嶋亨さん)
「バラって結構長持ちするんですよ。『50年・60年』も枯れないでありますけど……」
そうなんです。かなり長いですよね!
ただ年数が経過すると大きい花ができにくくなったり花が少なくなったりするため、間嶋さんのバラ園では大体4~5年で新しくしているそうです。
ちなみに、1株から1年で6、7回バラは収穫できるそうです。
どの品種にもとげはあるの?(高松市 なおと 40歳)
(間嶋バラ園/間嶋亨さん)
「消費者さんがとげがあるのを嫌っているので、育種の段階でできるだけとげがないバラを最近は結構作っているので、最近はとげがないバラ、全くないというのはあんまりないんですけど、ほぼほぼないというバラは結構あります」
ニーズに合わせてバラも変化しているんですね。
ちなみに、とげは邪魔であれば取り除いてもいいそうです。間嶋さんに簡単な取り方を教えてもらいました。
(間嶋バラ園/間嶋亨さん)
「バラのとげって普通刺さるじゃないですか。でもね、バラのとげは90%以上がとげの先が下を向いているんです。だからこうやってやると全然刺さらないんです。下から上に持ち上げると刺さります。上から下だと素手でも刺さりません」
素手で茎を握って上から下に動かすだけ。簡単ですね。ただ、茎の負担が大きくなるため、あまり強く握らないようにしてください。
ただ「とげがあるのもバラならでは」という方もいるので……
(間嶋バラ園/間嶋亨さん)
「栽培しにくいところも含めてのバラ栽培を楽しんでいただけたら」