国の伝統工芸品「香川漆器」の木地を作る「木地師」の高齢化と後継者不足が課題となっています。香川県は、地域おこし協力隊として木地師を募集します。期間は5月19日から6月20日までです。
木地師とは、香川漆器を製作する工程のうち、初期段階である木の加工を行う職人のことで、ろくろ挽き・曲げ・削りなどの加工法で、木製のお椀や盆、鉢などの木地を作ります。
香川漆器の製作に欠かせない木地ですが、現在、県内で安定供給できる事業者は、高松市の「クラフト・アリオカ」だけ。香川漆器の多くが他の産地のものや海外からの輸入品に頼らざるを得ない状況で、香川漆器の特長・特性に応じた木地の供給が難しくなっているということです。
この状況を受けて、県は、産業担い手型の地域おこし協力隊として「クラフト・アリオカ」で木地職人を目指す人を募集します。
募集人員は1人です。委嘱期間は2025年8月から2026年3月末までですが、それ以降も延長することができ、最長3年間です。
県の担当者は「木地師の職人技を引き継ぎ香川の伝統を未来につなげていただける方を募集します。3年間修練を積んでいただき、その先も木地師として香川県でご活躍いただくことを願っています」とコメントしています。
募集要項や応募用紙は、県の経営支援課のホームページから見ることができます。