香川県立の学校が使うタブレット端末などのアカウントが4月、不正に削除された問題です。県教育委員会は全員のアカウントを復旧し21日から利用を再開することを発表しました。
4月4日、香川県立高校など39校で生徒や教職員が使うタブレット端末などのMicrosoftアカウント1万7226件が不正に削除されました。
情報の漏洩などは確認されていませんが、県教委は全てのアカウントの利用を停止し、原因を調べるとともに安全対策を検討してきました。
20日の定例会見で淀谷教育長は、管理用のアカウントのIDとパスワードが何らかの手段で盗まれ、海外のサーバーから不正に操作されていたことが判明したと明らかにしました。
2024年10月から不正なログインがあり、不特定多数の人へのスパムメールが疑われる送信が94件ありましたが、今回の調査まで気づいていませんでした。
(香川県教育委員会/淀谷圭三郎 教育長)
「甘かった。組織としてセキュリティに対する認識が甘かったと言わざるを得ない」
県教委は不正アクセスの早期発見やセキュリティ強化のため外部の専門業者に監視・報告業務を委託。安全性確保の見通しが立ったとして21日からの利用再開を県立学校に通知しました。