季節は夏へと向かっています。岡山県の中部以北には夏を告げる鳥、ブッポウソウが飛来し、繁殖の準備を始めています。
日の光を反射してキラキラと輝く青いはね。「森の宝石」とも呼ばれるハトより少し小さな鳥、ブッポウソウです。見た目からは少しギャップのある騒々しい鳴き声。
ブッポウソウは東南アジアなどで冬を越し、初夏になると日本にやって来て、ペアになって卵を産んでヒナを育てます。
岡山県の中部、特に吉備中央町は全国屈指の繁殖地として知られています。
オスが何かくわえて戻ってきました。サナエトンボの仲間です。メスに近づき、プレゼント。オスはメスに餌を与え絆を深めます。このような場面がこの日何度も見られました。ただ、時には自分で食べてしまうことも。
今回、これらの映像は地元の住民グループ・ブッポウソウ吉備中央町会が10年以上前に整備した観察スポットで撮影しました。ブッポウソウを脅かさず、こっそり見られるため毎年この時期、多くの人が訪れます。
ブッポウソウは本来木の穴などで繁殖をしていました。しかし近年、そのような場所が減り、ほとんどの場合、保護団体が取り付けた巣箱で子育てをしています。
ブッポウソウは例年5月末から6月初旬に卵を産み、7月後半ごろからヒナが巣立ち始めます。
緑が深くなり徐々に蒸し暑い日が増えてきました。季節は夏へと向かっています。