高松市の小学生が防災について学びました。新しい被害想定を踏まえた最大震度も体験しました。
高松市生島町の香川県防災センターで災害について学習したのは、高松第一小学校の4年生33人です。
災害が起きた時どう行動すればいいかについて、自分で考える力を育んでもらおうと総合的な学習の時間を活用して行いました。
2009年に開館したこちらの防災学習施設では、さまざまな災害を疑似体験できます。
(松木梨菜リポート)
「児童たちは風速30mの暴風を体験しています」
風速30mは通常、暴風警報が発表されるレベルです。防災センターによると、屋根が飛ばされたり電柱が倒れたりする恐れがあるということです。
続いては「煙の中での避難」を体験します。火事などの煙から避難する際は、ハンカチで口をおさえ、かがみながら慎重に歩くことが大切だということを学びました。
香川県が7月1日に公表した南海トラフ地震の最新の被害想定によると、高松市の最大震度は震度6強です。想定されている最大の揺れを体験しました。
(体験した児童は―)
「生まれてから一度も大きい地震にあったことがないので、初めて震度6強の地震を体験して少し怖かったです」
「(机の)足を持っていたからちょっとは安定したけど、実際に棒とかがないところで地震が起きたらどうなんだろうと思いながら。地震のときも自分の身を大切にして乗り越えたいです」
(香川県防災センター/高島眞治 センター長)
「実際に体験していただくことによって備えになる。子どもたちが家に帰って、津波の避難ビルはどこにあるのとか、そういったことを家族で話し合っていただけたらと思っています」