岡山県警などの合同捜査本部は26日、公職選挙法違反の疑いで、パチンコ店を運営する会社「デルパラ」の代表取締役の男(50)と、この会社の幹部5人の合わせて6人を逮捕したと発表しました。
岡山県警によると、6人は2025年7月の参院選で、比例代表で立候補していた候補者を当選させようと、「デルパラ」が運営するパチンコ店の店長と共謀して、店員らに対して投票する報酬として現金3000円または4000円を支払う約束をした買収の疑いが持たれています。
6人はいずれもこの候補者の選挙運動員だったということです。
6人は、7月2日にWEB会議を開いて店長らに指示。「店員らが投票用紙の写真を撮って報告すれば、『残業代』として報酬を支払う」と伝えていたということです。
「デルパラ」の店舗は岡山県内に5店舗あり、このうち少なくとも2店舗の店長が関与。系列店も含めて全国の店舗の店員ら60人に報酬の約束をしていたとみられています。
警察は6人の認否を明らかにしていませんが、全国で250人以上を摘発する見込みだとしています。
警察は、岡山、東京、神奈川、埼玉、茨城、鳥取、山口、鹿児島の1都7県で合同捜査本部を作り捜査していました。
合同捜査本部は「広域性や組織性、事案の規模の観点で異例の事件」としています。