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水門破損で川に海水が流入 倉敷市議会が農家への補償などを岡山県に要望

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 岡山県が管理する倉敷市の水門から海水が川に流れ込んだ問題です。農作物に被害が出た農家への補償や、老朽化している水門への対応などを倉敷市議会が9日、岡山県に要望しました。

 倉敷市玉島阿賀崎にある昭和水門は倉敷市、浅口市、里庄町を流域とする里見川の河口に1975年、設置されました。

 2025年7月、周辺の農家で農作物が枯れているのが見つかり、岡山県の調査で水門が破損し、海水が里見川に流れ込んでいたことが分かりました。

 周辺の川や農業用水では塩分濃度が基準を大きく上回っていて、岡山県は塩による被害だとみています。

 9日午後、倉敷市議会の荒木竜二議長らが岡山県の尾松智土木部長に昭和水門に関する意見書を提出しました。

 意見書では「昭和水門は、2002年以降、今回を含めて4回、海水の逆流があり、防災機能について住民に不安が広がっている。これまでも岡山県に治水対策を要望してきたが大きな動きが見られない」としています。

 その上で、農家に迅速かつ十分な補償をすることや水門の改修または新設などを求めています。

(倉敷市議会/荒木竜二 議長)
「早急にまずは補償をしてもらうことと、塩水が入っていますのでなかなかそれが抜けていくというのは時間がかかると思いますので、そこらへんは今後の課題ではないかと思っております」

(岡山県/尾松智 土木部長)
「まずは被害の実態だとか原因だとかそういったところをしっかりと究明することがまず最初かと思っています。それを踏まえて適切に対応していくことに尽きると思っております」

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