林業の担い手不足で森林の荒廃が進み、土砂災害や生物多様性の喪失などが問題となっています。こうした問題を解決するため、適切な森林管理によるCO2吸収量を国が「J-クレジット」として認証する制度があります。
香川県まんのう町役場で22日、J-クレジット連携協定の締結式が開かれました。大倉工業(丸亀市)、全国森林組合連合会、香川県森林組合連合会、仲南町森林組合、まんのう町の代表者らが出席し、「夢と未来を育む豊かなさぬきの森プロジェクト」に取り組むことを確認しました。
プロジェクトでは、仲南町森林組合が創出したJ-クレジットの全量を大倉工業が購入します。大倉工業は購入したJ-クレジットで自社のCO2排出量の一部を相殺し、「脱炭素経営」を推進します。J-クレジットの購入金額は森林の管理・保全に使われます。
プロジェクトでは2025年度から10年間で、約1万6400t(東京ドーム約6.6杯分)のCO2吸収量を想定しています。2026年度から25年度分のCO2吸収量の発行・販売が予定されています。