餌をねだるため、オオスズメバチの幼虫は昼間、大あごを巣の壁に擦り付けて「ガリガリ」という音を発生させます。
働きバチがいない夜間も幼虫が音を発生させる行動を、岡山大学学術研究院環境生命科学学域(農)の藤岡春菜助教と神戸大学人間発達環境学研究科の佐賀達矢助教が発見しました。
研究では、オオスズメバチの幼虫を異なる光の条件や時間帯に置き、一定時間に発生させる「ガリガリ音」の回数を測定しました。その結果、幼虫が昼夜を問わず音を発生させることが明らかになりました。
これまで「ガリガリ音」は、幼虫が働きバチに餌をねだるためのシグナルと考えられていたため、幼虫の音が「餌ねだり」以外の情報伝達に関わる可能性が示されました。岡山大学の藤岡助教と神戸大学の佐賀助教は今後、自然な巣内環境に近い条件で幼虫と働きバチの相互作用を研究し、夜間の「ガリガリ音」がどのような情報を伝えているのかを解明したいとしています。
研究成果は2026年8月20日、国際雑誌「Behavioural Processes」に掲載されました。