1月の全国の倒産件数は1年前と比べて約20%増加し、1月としては11年ぶりに800件を超えたことが分かりました。
東京商工リサーチによりますと、1月の企業の倒産(負債額1000万円以上)は840件で、去年より19.8%増えました。
負債総額は1214億4900万円(前年同月比53.4%増)でした。 産業別では「サービス業他」が最も多く、次いで「建設業」「製造業」となっています。
人件費の高騰や求人難などを理由とした人手不足関連の倒産は合計38件と1年前の3倍に急増していて、去年3月の42件に次ぐ過去2番目の高水準でした。
また、物価高を原因とする倒産は61件(前年同月比27.0%増)で、依然として高止まりしています。
東京商工リサーチは「倒産は年度末に向け、息切れした企業が押し上げる形で増勢をたどるとみられる」と分析しています。