13日、関東は台風並みの暴風が吹き荒れました。千葉県では前が見えないほどの土ぼこりに。足場の倒壊や倒木など各地で被害が相次ぎました。
■関東は台風並み暴風 各地で被害
防波堤を超えた波がさらに風であおられて虹を作っています。この風は列島各地で吹き荒れ、千葉県八街市はまるで砂漠に。
畑の土や砂が舞い上がる「やちぼこり」と呼ばれる現象です。
空から町を見下ろすと、強風による被害が相次いでいることが分かりました。
埼玉県春日部市付近では最大瞬間風速23.6メートルを観測。近くのアパートに住む5人が避難しました。けが人は出ていないということです。
市民の足にも影響が出ています。強風に飛ばされたのでしょうか。つくばエクスプレスの沿線上に屋根のようなものが引っ掛かっています。
茨城県常総市では火災が発生。付近で枯れ草火災が起きていると119番通報がありました。風で延焼し、太陽光パネルなどに燃え移っているということです。
撮影者 「フェンス乗り越えて(板が)駐車場に入ってきて車に覆いかぶさる形でぶつかった。薄く傷がついていた」
強風は思いもよらない事態も引き起こします。
■強風で花粉症が“重症化”
風が強かった12日、都内の病院に花粉症の患者がやってきました。
患者(30代) 「鼻水が止まらないのと、くしゃみ、目のかゆみが出ています」
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「風が強い日は症状が強く出るかもしれない。粉砕花粉として目や鼻の奥まで到達するので」
強い風で花粉が何度も壁や地面にぶつかることでさらに細かくなり、人体の深くまで入り込んでしまう恐れがあるといいます。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「いつもより重い症状の患者も今週から増え始めている。昼時や夕方ごろ、花粉が飛びやすい時間、外出や洗濯物を(外に)干すのを控える」