1月末時点の米の民間在庫量は、1月としては最も低い水準となりました。備蓄米を放出する際の目安となっている集荷量の減少幅も広がっています。
農林水産省が発表した1月末時点の米の民間在庫量は230万トンでした。
1年前と比べて44万トン減少し、毎月の調査を始めた2009年以降で、1月としては最も少なくなりました。
民間在庫量は仕入れが500トン以上の集荷業者や4000トン以上の卸売り業者が調査の対象です。
集荷業者の在庫は1年前と比べて48万トン減った一方、卸売り業者は4万トン増えていて、卸が米を早く引き取る傾向が続いています。
また去年、収穫された米の集荷量の前年比は減少幅が12月末時点の20.6万トンから、1月末には23万トンに拡大しています。
政府による21万トンの備蓄米の放出は集荷量の減少幅を目安に決められていたため、今後の放出量の拡大に影響する可能性があります。