アメリカのトランプ政権は12日から輸入する鉄鋼とアルミニウムへの25%の関税措置を発動します。
アメリカ トランプ大統領 「関税は非常にポジティブな影響を与えている。関税で多くのマネーがもたらされるが最大の勝利は外国企業がアメリカに来て雇用を生み出すことだ」
トランプ政権は12日からアメリカが輸入する鉄鋼とアルミニウムに25%の関税措置を発動します。
トランプ大統領は11日、「アメリカは長年外国から搾取されてきた」と訴え、高い関税によって製造業を国内に回帰させ、雇用を増やすと意義を強調しました。
また、トランプ大統領は11日午後になって、カナダから輸入する鉄鋼とアルミニウムへの関税を50%に引き上げるとした午前の発言を撤回し、当初案の25%にすることを決めました。
カナダ・オンタリオ州のフォード首相が電力輸出に対する追加料金の徴収を停止したことを受けた対応です。
武藤経済産業大臣は10日、ラトニック商務長官らに日本を対象から除外するよう求めましたが、アメリカ側から前向きな回答を得ることはできず、日本の鉄鋼・アルミ製品が対象となることは避けられない見通しです。
アメリカが関税が引き上げることで、今後、貿易相手国が対抗措置を発動する事態に発展すれば、世界経済への影響が懸念されます。