政府がコメの輸出目標を2030年までに35万トンと、去年の実績の8倍近くに拡大する方針であることが分かりました。
政府はパックご飯や米粉などを含めた米の輸出について、2030年に35万トンを目標に設定する方針です。
2024年の実績の4.6万トンと比べ、8倍近い数字です。
5年ごとに改定する「食料・農業・農村基本計画」案に盛り込み、今月中に閣議決定する見通しです。
コメは近年、毎年10万トン近い需要の減少を受けて生産量は下がり続けていました。
しかし、去年の夏ごろから起こったコメの品薄や、その後の価格高騰を受け、今年は多くの地域が作付け面積を増やす意向を示しています。
輸出拡大で生産量が増えれば、国内の需給が逼迫(ひっぱく)した際、一時的に国内の供給に回すなどの柔軟運用も期待されています。