全国で警察官を装った詐欺の電話が増えるなか、警視庁の代表番号などから着信があるケースが急増しています。警視庁は落ち着いて家族や知人に相談するように呼び掛けています。
警視庁によりますと、10日ごろから携帯電話の着信画面に警視庁の代表番号「03-3581ー4321」や末尾が「0110」の都内の警察署の代表番号を何らかの方法で表示させ、警察官からの電話と信用させる手口の特殊詐欺が急増しているということです。
電話に出ると、警察官を装った人物から「あなたの口座が犯罪に利用されている」などと言われ、SNSやビデオ通話に誘導されるということです。
警視庁新宿署には10日ごろから毎日100件ほど不審な電話に関する相談が寄せられています。
電話会社や総務省などを名乗り、「携帯電話の未納料金がある」などと言って警察官役に交代するケースも確認されていて、警視庁は「警察官がSNSやビデオ通話で連絡を取ることはなく、落ち着いて家族などに相談してほしい」と注意を呼び掛けています。