お花見の季節を迎えるなか、忘れてはいけないのが食中毒対策です。
朝晩の冷え込みはまだありますが、各地では桜が。しかし、この時期は注意が必要です。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「この時期は寒暖差が大きく、我々の免疫力も落ちやすい。ノロウイルスが一番圧倒的に多く、感染が広がると思われる」
13日、神奈川県藤沢市の自動車工場では…。
工場の従業員 「社員食堂を利用した従業員に体調不良者が続出している」
食堂を利用した263人が「ノロウイルス」に感染。調理担当者がノロウイルスに感染したまま調理し、感染が広がったとみられています。
同じ13日、和歌山市のイタリア料理店では…。
和歌山市のイタリア料理店 「来店した客に下痢や嘔吐(おうと)などの症状が出ている」
店を利用した19人が「サポウイルス」に感染しました。
さらに、仙台市の小学校では5人の児童が「ロタウイルス」に感染しました。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「空気は乾燥しています。ウイルスは乾燥した環境で長く生き、手指に付着したウイルスが顔、そして口の中に入って行く」
そして、花見の時期が訪れようとしている今、感染を防ぐために大切なこととは…。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「アルコール(消毒)はノロウイルスやサポウイルスなどに効かない。台所周りにある次亜塩素酸ナトリウム入りの塩素系の漂白剤を薄めた霧吹きスプレーを持って行って拭き取る。それができない場合はせっけんをしっかりと泡立てて、十分に手洗いをして飲食に移る」
花見の最中にトイレに行く場合、ドアノブや蛇口にウイルスが付着している恐れもあります。飲食に移る前に、せっけんでの手洗いが肝心だということです。