春はもうすぐそこですが、花粉や寒暖差など悩みの尽きない季節。そこで「きょうのなるほどハテナ」は春の困りごとと、その解決策です。
■期間限定“特別コラボ”に殺到
春爛漫(らんまん)。東北でも河津桜が咲き誇ります。
都内の春を感じるスポットでは、多くの人たちがカメラを構えています。レンズの先にあるのは満開の早咲き桜とミモザです。
都内から来た人 「すごくきれい、ピンクと黄色が両方映えていい」
大阪から来た人 「ピンクだけは多いが、黄色が入って非常にいい」
この光景を一目見ようと多くの人が訪れ、境内は大混雑。それもそのはず、お目当てはサクラとミモザだけではなかったんです。
サクラとミモザが切り絵となった“限定・御朱印”です。
横浜から来た人 「初めての感じでかわいい」
ソメイヨシノの開花も迫り、花見シーズンも目前です。
■“春の困りごと”解決策は
ただ、何かと悩みも多いこの季節。そこで街の人たちに聞いてみました。
春のお悩み(50代の人) “寒暖差” 「寒暖差で冷えると痛くなる。腰痛があるので朝晩冷えると痛くなるからカイロを貼る」
春のお悩み(40代の人) 物価高 「やっぱり物価高。(春は)旬の野菜が安くなるのに、世の中の情勢上、高くなっている。何軒も回って安いところを探して、買い物巡りみたいな感じになる」
春のお悩み(10代の人) 友人との別れ 「友達と進路が違うので、離れるのが寂しいかなって」
春といえば別れの季節。学園生活を共に過ごした友人とも離れ離れに。来月からは、期待を胸に新生活かと思いきや…。
春のお悩み(10代の人) 友人との別れ 「友達は大学生の年齢で、自分だけ高校に留まっている。先日、卒業式があって友達の卒業する姿を見守った。無事に大学行けるように頑張ります」
皆さん様々な“春の悩み”を抱えていますが、なかでも特に多かったのが…。
春のお悩み(60代・30代の人) 花粉症 「今年は目とくしゃみがすごい。肋骨(ろっこつ)がヒビ入ったんじゃないかくらい痛くなる時があって、くしゃみしすぎて、ここら辺がめちゃめちゃ痛い」
春のお悩み(60代) 花粉症 「もう目もかゆい。もうマスクが外せないし、サングラスも外せない。(サングラスは)花粉症よけです。そこのサクラ坂なんかは毎年きれいだから見ますし、(サングラスなしで)そのまま見れたらいい」 「(Q.サクラ見る時はどうする)ちょっと上げてとか、ちょっとズラしてみたりとか。キレイとか言って」
春の悩みの種“花粉”。花見で外出する機会は増えそうですが「花粉がつらい」そんな悩みをどうすれば解決できるのか、専門家に聞きました。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「朝(薬を)飲むという場合には朝方、寝ている間に起こってくるモーニングアタックに十分に対応できない可能性が出てくる」
朝起きてからでは手遅れになることも…。対策の鍵は「前日の夜」にありました。
■花粉対策 カギは「前日の夜」に
花見などで外に出掛ける機会が多い春。花粉症に悩まされる人も少なくないのでは…。
伊藤博道院長 「花粉が一番飛ぶ時間は正午から午後5時ですが、花粉症の症状が最も強く出やすいのが朝の6時から7時。モーニングアタックと言っている。朝から目がかゆくてかいてしまう状況だと、コントロールが難しくなりますから」
伊藤院長によると、「モーニングアタック」とは自律神経が切り替わる朝方、布団や床にたまった花粉を吸い込むことで、花粉症の症状が強くあらわれることだといいます。
そのため、気持ちよくお花見を過ごすにはモーニングアタックを抑えるための“2つの前日準備”が重要だといいます。
伊藤博道院長 「モーニングアタックで目のかゆみや目のむくみを予防するために、寝る前に点眼薬もしくは眼瞼クリームを使うことがおすすめ。1日2回のタイプの長く効くタイプの点眼薬を選んで、それを夜寝る前に目にさすと、朝のモーニングアタックを比較的軽く抑えられる」
そして2つ目の対策が「薬を飲むタイミング」です。
伊藤博道院長 「内服薬は前の日の夜、ちょっと遅めに飲むのがおすすめ。人によるが午前0時から1時に寝る人が多いとすると、そのあたりに飲むと朝の6から7時には十分効いてきている、最も薬の効きがいい時間帯だと思う」
花見シーズンで花粉に悩んでいたら前日からの準備、これを意識してみましょう。