次世代の原子炉「高温ガス炉」の熱を使って水素を作る実現すれば世界初となる施設の計画を国の研究機関が原子力規制委員会に申請しました。
これまでの従来の原発では熱を取り出すのに水を用いていますが、高温ガス炉はヘリウムガスを使うのが特徴で、次世代の原子炉としてJAEA(日本原子力研究開発機構)が研究を続けています。
JAEAは27日、高温ガス炉の熱で水素を作る研究施設の計画を原子力規制委員会に申請しました。実現すれば世界初ということです。
経済産業省の計画では、2030年までに高温ガス炉による水素製造の技術を確立するとしています。
今後、規制委が施設の安全性に問題がないか審査します。
JAEAは「産業分野の脱炭素の実現に向けて、水素供給源としての高温ガス炉の有用性を示すことを目指す」としています。