運航会社では去年にも死亡事故が起きていました。
クレーンで下ろされた海上保安庁のボート。向かった先に浮かぶのは医療搬送用のヘリコプターです。
再び起きた死亡事故。パイロットの直近の勤務状況などが分かりました。
医療搬送用ヘリは6日午後、86歳の女性患者を福岡市の病院に搬送するため対馬空港を離陸。その後、対馬沖で浮かんでいるのが見つかりました。
乗っていた6人全員が救助されましたが、患者の女性と付き添いの男性、医師の男性、3人の死亡が確認されました。
ヘリを運航していた会社では去年7月、遊覧飛行していた小型ヘリが墜落し、2人が死亡する事故が起きています。
福岡和白病院 富永隆治院長 「会社側の意見を色々聞きました。そこでは、実は(医療搬送用の)ホワイトバードというのは事故のヘリコプターとは全然違う、(去年7月の)ヘリコプターは単発であるが、こっちはエンジンが2つ付いていると」
医療搬送用のヘリ「ホワイトバード」。去年7月の事故を受けて一時、運航を停止したものの、11月に再開をしたといいます。
福岡和白病院 富永隆治院長 「実際、私も乗って、これは大丈夫だろうと判断したが今、考えれば甘かったかなという気がしています」
運航会社によりますと、事故機のパイロットは飛行時間約3700時間のベテラン。事故2日前まで5日間の休暇を取っていたといいます。
エス・ジー・シー佐賀航空 宮原幸徳統括航空事業本部長 「不時着水の原因ですか。原因は今のところ、まだ判明していません。まず事故原因(調査)が最優先、(調査への)協力を最優先にする」
運輸安全委員会は救助された3人に話を聞いています。