トランプ大統領が、アメリカ製の自動車を巡る独自の主張を、7日の石破総理との電話会談でも口にしていたことが分かりました。
(政治部・佐々木一真記者報告) アメリカの自動車が日本で売れていないという不満は、第一次政権以来、トランプ大統領が安倍元総理に対しても言い続けてきた常套(じょうとう)句です。
当時は、日米貿易協定を締結し自動車関税について妥結していたトランプ大統領ですが、今回、再び日本側に主張を繰り返した格好です。
一方、石破総理は、アメリカとの交渉の担当閣僚に赤沢経済再生担当大臣を任命しました。
林官房長官 「今回の人事については、赤沢大臣の所管分野の状況や本人の手腕や経験などを踏まえて総理が判断されたものでございます」
赤沢大臣は、経済分野を担当していることに加え、石破総理と長く政治活動をともにしてきた側近でもあります。
外務省幹部は、電話会談が早期に実現し「アメリカが交渉すると言ったことは良かった」と述べる一方で「道の先にゴールがあるのかは全然見えない」と今後の交渉への不安も口にしています。