昭和の香り漂う「レトロ朝食の世界」を取材してきました。
■創業51年 名物ナポリタン
埼玉県の大宮駅近くにある昭和レトロな喫茶店。朝の店内をのぞいてみると、厨房からはケチャップの匂いが漂ってきました。
名物のナポリタンに分厚いトースト。なんと、パフェまで。
モーニングを注文 40代の人(宇都宮から) 「大宮に来た時には必ず寄って食べます。他は行けない。昔ながらのレトロチック。とっても居心地がいい」
朝から昔ながらの喫茶店メニューを好きなだけ頬張る大人たちでにぎわっていました。
パフェを注文 50代の人 「(Q.パフェが目にとまった?)これをいつも食べている。たまには甘いものが食べたいからね」
トーストを注文 60代の人 「ここはパンがおいしい。一番初めに来たのは14、15年前かな」
そんな「伯爵邸」は今年で創業51年。24時間注文できるメニューと合わせ、朝の時間帯には10種類以上のモーニングを提供しています。
なかでも一番人気だというのが、一日を通して人気の「大宮ナポリタン」です。
ナポリタンを注文 50代の人(宮城から) 「おいしいです。普通かなと思ったらちょっと違いがありますね。なんだろう、家の味じゃない。よくあるファミレスの味でもない」
ランチでは飲み物がセットで1200円。モーニングでは1000円なので、200円お得です。
伯爵邸 里江さん 「味はケチャップで普通のナポリタンだけど、ここのは豚肉やイカが入ったチャンプルースタイルのナポリタン」
何時でも食べられるナポリタンですが、平日の朝は特に狙い目だそう。
伯爵邸 里江さん 「ランチになると11時すぎから満席になって並ぶ。モーニングは比較的、徐々に満席になる。ゆっくり過ごせると思います」
■じーっくり焼いたホットケーキ
続いては東京・錦糸町駅から歩いて5分ほどの「ニット」。こちらのモーニングもにぎわっていました。
レトロ喫茶らしい昔ながらのモーニングセットを味わうことができます。
モーニングを注文 40代の人 「(モーニングの)良いところは安いところ。(このセットは)620円」
モーニングを注文 60代の人 「パンがとってもフワフワ」 モーニングを注文 70代の人 「そうそう、パンがおいしいよね」
2人が気に入っているのは味だけではないそうで…。
モーニングを注文 60代の人 「母がコーヒー党で小さいうちから喫茶店に連れて行ってもらっていた。懐しい。最近の喫茶店とは違う。チェーンの(お店とは)。落ち着く」 モーニングを注文 70代の人 「落ち着くわね」
喫茶店になる前はニット工場だったというニットは創業60年以上。今では滅多に見掛けないピンクの公衆電話も現役です。
モーニングが注文できる午前11時から正午までの1時間に10組ほどが訪れるそう。ただ、午前の取材中にモーニング以外のあるメニューを注文する人が続出していました。
イスラエルからやって来た子どもたちも夢中で味わう昔ながらの一品。一日を通して人気のホットケーキはコーヒーか紅茶付きで900円です。
こちらのホットケーキの特徴は…。
ニット 兼松雅昭店長 「表面はカリカリで中はモチモチ。時間をかけて焼いているのが特徴」 「(Q.焼き時間は?)焼くのに30分ほど」
同時に作れるのは最大3皿分のため1時間以上待つこともありますが、注文は途絶えません。
じっくり待ち、分厚いホットケーキが到着です。
ホットケーキを注文 20代の人 「おいしい。甘さ控え目。表面がカリッとしているよね」 「フワッとした感じではなく、昔ながらの身が詰まっている感じ」
レトロ喫茶で味わうモーニングの魅力は…。
ホットケーキを注文 20代の人 「すてきな空間から一日が始まって、モーニング食べ終わっても時間がたっぷり余裕があるので、モーニングで朝から気分を上げていける」