国会では政府が提出した年金改革法案を巡り論戦となりました。
(政治部・大石真依子記者報告) 厚生年金の積立金を活用した基礎年金の底上げが法案に盛り込まれなかったことについて、野党は「自民党の都合による先送りだ」と批判を強めています。
立憲民主党 打越参院議員 「氷河期世代の給付策を自民党の都合で先送りにしてしまった、自民党のために消した年金法案ではないでしょうか」
石破総理大臣 「政府の中でも両論あったものであって、決して自民党の都合だけで遅らせたとかそういうものでは断じてございません」
打越参院議員 「選挙目当てで就職氷河期世代を見捨てるなんてことはもう言語道断ですよ」
石破総理大臣 「誰が就職氷河期を見捨てると言いましたか。(労働者らが)積立金も積み上げてきた、それを活用するということにおいて、どれだけの方のご理解が得られるのか」
立憲は、基礎年金の底上げを盛り込んだ修正案を提出する方針で、今後、与野党の調整が本格化します。
ただ、参院選を控え野党が対決姿勢を強めるなか、自民党幹部は「党首同士で約束しないと信用できない」と話していて、21日の党首討論で野党の出方を見極めたい考えです。