行列のできるおにぎり屋さんがトラブルに巻き込まれ、連日メディアが殺到する事態に。
■人気おにぎり店大家が“破壊”
きっかけは映像でした。植木鉢を何度も地面にたたき付ける赤い服の中年女性。撮影されたのは台湾南部・高雄市にある人気おにぎり店の店先。
女性は店が入っているビルの大家でした。
妻 笑美さん 「まあ、嫌がらせですよね…」
こう話すのは、おにぎり店を切り盛りする樋口さん夫婦。
新潟県出身の夫・功さんが妻のふるさと高雄市に店を出したのは去年2月。新潟県の特産品などに加え、魚沼から取り寄せたコシヒカリと水でおにぎりを作り売り始めたところ、行列ができるほどの人気店に…。
功さん 「土日は多い時で1000個は出てますね」
トラブルが起きたのは、そうした最中でした。
功さん 「『あなたたちにはもう部屋を貸せない』というLINEが届いたんです」
2月、まだ2年近く契約が残るなか、大家の女性が突然、立ち退きを要求。できなければ家賃を1.5倍にすると言い出し、今回の店先での騒動につながったのです。
しかし、この一件が報じられるや夫婦を応援しようとさらに多くのお客さんが殺到。
「きのうは2時間並んだ」
一方、大家の女性は…。
「お二人に深くおわび申し上げます」
現地メディアの取材に涙を流して謝罪と思いきや報道陣を集めて反論。
「どうか、私の冤罪(えんざい)を晴らして下さい」
その後も店に無断で立ち入るなどして警察沙汰に。そもそも、大家の女性が樋口さん夫婦を追い出そうとした理由は何なのでしょうか。
■追い出したい理由は?
功さん 「自分たちで商売したいと。あなたたちさえ出ていけば、お客さんが勝手に来てくれると思い込んでる」
現在、移転先を探している樋口さん夫婦。今も続く多くの支援に対して…。
功さん 「本当に涙が止まらない。おにぎりをにぎりながら涙が出て」
笑美さん 「本当に感動します。台湾の人もこれだけ情熱的だったんだなと」