高額な医療費を抑える「高額療養費制度」の見直しを巡り、厚生労働省は患者団体などの当事者らも参加する検討会を立ち上げ、制度の在り方に関する議論を始めました。
高額療養費制度を巡っては、患者団体などの反発を受けて政府は今年から実施を予定していた負担上限額の引き上げをいったん、見送りました。
厚労省は26日、がんや難病患者の団体なども参加した検討会を立ち上げ、制度の在り方について議論を始めました。
去年の決定手続きは患者らから意見を聞く機会がなかったなど委員から反省の声が上がり、丁寧なヒアリング作業をしていくべきだという意見が出ました。
また、がん患者の団体は特に長期の治療を受ける患者の負担が過重になっているとして、このような患者を対象とした制度の在り方についても見直しが必要だと訴えました。
厚労省は今後、患者らへのヒアリングや家計に与える影響などを議論したうえで、秋までに見直し案を決める方針です。