イカの街に衝撃です。取れたのは数匹、初競りが初めて中止となりました。
■スルメイカ初競り中止
透き通るほど新鮮な活き造りに、鉄板で焼き上げたイカ焼き。カラッと揚げた天ぷらも…。色んな料理が楽しめるイカ。
北海道では1日、スルメイカ漁が解禁となり、イカの街である函館市から11隻の漁船が出港しました。
漁師 「(毎年)今年こそは今年こそは。でも今年も駄目という感じ。期待していくけど期待通りになってくれたらいいけど」
スルメイカは1990年代後半には40万トンを超える漁獲量がありましたが、2016年以降からは大きく減少。ここ数年は5万トン以下という不漁が続いています。そして、今回…。
朝、出港した漁船が早めに帰って来ました。その理由が…。
漁師 「こんなの初めてだよ。ゼロ。今週休ませてもらう…」 「もう廃業だね本当に廃業。やってられない…。助けてちょうだい」
なんと、取れた船でも数匹という結果に。この影響で初競りは史上初めての中止となりました。
スルメイカの記録的な不漁。黒潮大蛇行も関係しているといいますが、今後は…。 北海道大学 水産科学研究院 山村織生准教授 「黒潮大蛇行の影響が(今年から)弱まっているとすると、去年よりは多少影響が悪影響が弱まるのを期待していいと思う。マイナスの要因がゼロに戻る、プラスまで戻るのはまだ難しい」