岡山県里庄町のゲストハウスで複数の女性客に薬を飲ませて性的暴行を加えたなどとされる男の裁判で、検察側は懲役28年を求刑しました。
準強制性交等の罪などに問われているのは、岡山県里庄町の旅館業の男(51)です。
起訴状などによりますと、男は2019年8月以降、自身が経営する岡山県里庄町のゲストハウスに宿泊した複数の女性客に睡眠作用のある薬を飲ませて抵抗できない状態にし、性的暴行を加えたなどとされています。
3日の裁判で検察側は「ゲストハウスの経営者が女性客に睡眠薬を飲ませて犯行に及んだ他に類を見ない極めて卑劣で悪質な犯行」などと指摘。被告人に反省の態度が一切見られず、再犯の恐れが大きいことから徹底した矯正が必要だとして懲役28年を求めました。
一方、弁護側は「被告人は犯行当時、精神疾患の影響で善悪の判断がつかず、自分の意思をコントロールできない状態だった」などとして、無罪を主張しました。
判決は9月24日に言い渡されます。