「活字離れ」などを背景に苦戦を強いられてきた書店業界ですが、 今年に入って倒産件数が急減していることが分かりました。
帝国データバンクによりますと、今年1月から5月までの書店の倒産件数は1件にとどまり、前の年の同じ時期の11件を大きく下回りました。
このペースが続けば通年で過去最少となる見込みだということです。
書店業界は若年層を中心に本を読まない「活字離れ」や電子書籍の普及などで苦しい経営環境が続いています。
一方で、雑貨コーナーの展開やカフェの併設など、書籍の販売だけでなく交流や休憩で長時間滞在できるような売り場づくりが広がっています。
また、学習塾などと共同し、塾講師が店頭で参考書選びの相談に乗る新たなサービスなど付加価値を付ける動きが加速しているということです。
2024年度に増益となった書店の割合は39.9%と過去10年で2番目に高い水準となっています。