参議院選挙が3日に公示され、与野党の党首は全国各地で、第一声を上げた。20日の投開票に向け、125議席を巡る戦いが始まった。
■選挙戦初日 与野党の党首が第一声
17日間の選挙戦。参議院248議席のうち、改選と非改選の欠員補充、合わせて125議席を巡って争われる。
与党は50議席を獲得し、非改選と合わせ、過半数の維持を目指す。
各党首が初日、有権者に訴えたことは?
自民党 石破茂総裁 「物価上昇を上回る賃金上昇、これを何としても実現したいと思っています。生活が苦しい、そういう方々に早く給付金を届けたい。これを急ぐのは来年とかそんなことではいけません。今年中には、生活が苦しい方々にお金が行き渡るようにいたします」
公明党 斉藤鉄夫代表 「物価高を乗り越える最も基本的な政策は、物価上昇以上の賃金上昇、年金上昇です。物価高対策として減税も給付も行う、それが公明党の政策です。減税は所得税減税。これは課税最低限をさらに上げていきます」
与党による2万円の現金給付に、異を唱える党も…。
日本維新の会 吉村洋文代表 「社会保険料を下げる改革、そして副首都経済圏を作っていく。給料から天引きされる社会保険料を少しでも抑えていく、その努力をしなければなりません。今、自民党がやろうとしているのは選挙前だから2万円の現金を配ります。こんなのもう買収じゃないですか」
国民民主党 玉木雄一郎代表 「選挙対策で(給付金を)ばらまくのではなく、一生懸命働いて払っていただいた納税者に減税でお返しするのが筋。この夏を皆さんの手取りを増やす夏、日本の政治を変える夏にしていきたい」
与野党の第一声は、主に物価高対策についてだが、現金給付に代わる対策はあるのか?
立憲民主党の野田佳彦代表が第一声の場に選んだのは、“コメ失言”で辞任した、江藤拓前農林水産大臣の地元だ。
立憲民主党 野田佳彦代表 「コメ以外も高いと、皆さん思いませんか。食料品、高すぎですよね。でも何にもやってないですよね、石破政権。我々は食料品にかかる消費税を今8%かかっていますが、0%にしようと思います。8%から0%になればコメだけではなくて、その他の食料品も安くなりますね」
共産党 田村智子委員長 「一体、何度選挙になったら、1回こっきりの現金給付を打ち出すんでしょうか。日本共産党は消費税の廃止を目指し、緊急に5%への減税を掲げています。買い物など消費のたびに減税になる」
れいわ新選組 山本太郎代表 「政治は無策です。例えば『物価高対策で2万円差し上げます』これであなたの生活立て直せますか。今すぐ消費税廃止。消費税を廃止すれば、あなたの使えるお金は平均的な世帯で1年間30万円です。月々に2万5000円、あなたの生活を助けることになる」
参政党 神谷宗幣代表 「国民経済を復活するために、我々が訴えている1丁目1番地の政策は減税です。国民の税金と社会保険料の合計、これを国民負担率といいますが、これが今46%ぐらいになっています。これを35%に下げる」
問われる各党の“物価高対策”。
社民党 福島みずほ党首 「消費税に、そもそも問題がある。まず食料品について(消費税を)即時ゼロ。これを社民党は実現します」
日本保守党 百田尚樹代表 「私は消費税そのものにも反対なんですが、とりあえず食品の消費税8%を絶対にゼロにしなければいけません。生きていくだけで税金を取られる」
■参院選挙 SNSでの関心事は?
選挙戦初日、SNS上で投稿が多かった言葉を調べてみた。何が関心事となっているのだろうか。
テレビ朝日では、SNSの「X」のすべての投稿について、政党名や政策ジャンルなどを中心に約100のキーワードを設定し、分析ツールを使って調査した。公示日3日の一日の結果は、あくまでもキーワードの投稿の数であり、肯定的、否定的といった区別はない。
まず、各政党が打ち出している主な政策の比較について見ていく。
最も投稿数が多かったキーワードは、「消費税」で19万5000件。次に多かったのが「減税」で18万5000件。この2つのキーワードが群を抜いて投稿数が多く、物価高対策についてのXでの関心の高さがうかがえる。
以降、10位まで、「給付」「外国人問題」「関税」「選択的夫婦別姓」「増税」「物価高」「少子化」「財源」といったキーワードが続く。
次に、どの政党についての投稿が多かったかを見ていく。
最も多かったのは、「参政党」というキーワードが含まれる投稿で74万9000件。2位が「自民党」に関する投稿で41万7000件。以降、10位まで、「れいわ新選組」「日本保守党」「共産党」「立憲民主党」「公明党」「国民民主党」「日本維新の会」「社民党」の順になっている。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2025年7月4日放送分より)