証券口座を乗っ取られ、数千万円相当の有価証券を無断で売却されたとして大学講師の男性(60)が返還を求め、SBI証券に対して裁判を起こしました。
訴状などによりますと、大学講師の男性はSBI証券の証券口座に数千万円分の有価証券を保有していましたが、4月に何者かに乗っ取られ、無断で売却されたということです。
その後、別の株式の売買が繰り返され、数千万円あった資産は数十万円ほどになりました。
男性はSBI証券に対して補償などを求め、書簡を送るなどしましたが、返答はないということで、保有していた有価証券の返還を求めて東京地裁に裁判を起こしました。
今月4日の会見で男性は「生活の基盤をかけて運用してきた。同じような被害者は数多くいるので、被害を回復してもらいたい」と話しました。
SBI証券は「訴状を受け取っておらず、コメントできない」としています。