難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)の女性に依頼され、殺害した罪などに問われている元医師の男について、最高裁は上告を退ける決定をしました。
元医師の山本直樹被告(48)は懲役18年の判決が確定した男と共謀し、2019年にALS患者の女性(当時51)の依頼を受けて殺害した嘱託殺人の罪などに問われています。
裁判の中で、山本被告側は無罪または幇助(ほうじょ)にとどまると主張していましたが、1審の京都地裁は「重要な役割を果たした」として共謀を認め、山本被告に懲役2年6カ月の実刑判決を言い渡していました。
2審の大阪高裁も1審判決を支持し、山本被告側はこれを不服として上告していましたが、最高裁は今月7日付で退ける決定をしました。
これで懲役2年6カ月の実刑判決が確定することになります。
山本被告を巡っては、父親を殺害した罪で懲役13年の判決が去年、確定しています。