猛暑のなか、沖合から救助要請。海上保安庁が急行すると、そこにいたのはウミガメ。
廃棄された漁網に絡まり、身動きが取れない状態です。
乗組員 「待て待て、暴れるな暴れるな。帰してやるから」
このウミガメ、絶滅の危機に瀕(ひん)しています。
体感型動物園iZoo 白輪剛史園長 「アカウミガメというカメです。日本でウミガメと言ったら、一番目撃されるアカウミガメ。絶滅危惧種です」
餌(えさ)と勘違いして近付いて、絡まったとみられる網。2人の乗組員がゴムボートからナイフで切りますが、逃げようとするため、なかなかはかどりません。
25分後、絡まっていた網を切り離し、救助に成功しました。もし救助が遅れていたら…。
体感型動物園iZoo 白輪剛史園長 「水中で(網が)絡まってしまって、水面に顔が上げられないと溺れてしまうんですね。直射日光が当たる海原ですから、体温が急激に上昇してしまって、熱射病になってしまったりして体力が消耗します。サメなどに襲われて食べられてしまう可能性が…」
ウミガメの救助は年に1度ぐらいしか発生しない珍しい出来事だそうです。