10日午後3時すぎ、福岡県に線状降水帯が発生しました。九州北部や山口県で大雨となり、交通にも影響が出ています。
■福岡や山口に線状降水帯
突然、雨脚は強まりました。激しい雨が前方を覆い尽くし、つい先ほどまで見えていた景色が白くかすみます。
10日午後、山口県で線状降水帯が発生しました。すでに土砂災害も発生していて、災害の危険度が急激に高まっています。
9日夜から10日未明にかけて線状降水帯が発生していた福岡県。気象庁は午後3時7分、福岡県に再び線状降水帯が発生したと発表しました。
北九州市にある水環境館では目の前にある紫川があふれ、施設に迫っていました。福岡市の道路でも側溝から水があふれるほど雨が降っていました。
宗像市付近では午前11時50分までの1時間に約110ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、住宅にも水が押し寄せました。
被害に遭った女性 「ここまで入ってきた」 「(Q.何時ごろか?)分からない。12時半からもう停電して動けないからベッドの中で」 「(Q.あそこには何か堤防とかがあったか?)擁壁があったんですよ。それが壊れたからね」
8日に線状降水帯が発生した鹿児島県。姶良市では、倒壊した住宅から10日朝、行方不明となっていた女性が心肺停止の状態で見つかりました。
大雨の影響は三連休で混雑する交通にも広がっています。JR東海・西日本によりますと、東海道・山陽新幹線は大雨のため、広島-博多間で運転を見合わせました。
気象庁は11日にかけて山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県に加え、宮崎県と鹿児島県にも線状降水帯が発生する恐れがあるとして警戒を呼び掛けています。