ニュース

全国ニュース(ANN NEWS)

広島・広陵高校が出場辞退 学校側「人命守る」「苦渋の決断」

社会

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT


 夏の甲子園に出場中の広島県代表の広陵高校が出場を辞退しました。学校側は生徒らの人命を守るためと説明しています。

■学校側「人命守る」「苦渋の決断」

広陵高校 堀正和校長 「多大なご迷惑、ご心配をお掛けしましたことを深くおわび申し上げます。誠に申し訳ございません」

 夏の甲子園に出場していた広島県代表・広陵高校。

堀正和校長 「本大会への出場を辞退したうえで、速やかに指導体制の抜本的な見直しを図ることに致しました」

 問題となったのは、過去の暴力事案です。

 広陵高校は6日、今年1月に当時2年生だった複数の部員が1年生に対し、寮で禁止されているカップ麺を食べたことを理由に暴力を振るったと公表。3月に高野連から厳重注意を受けていたと明らかにしました。

 さらに、SNS上には2023年に監督やコーチ、一部の部員による別の暴力行為があったとの情報も投稿され、第三者委員会が調査していることを発表しています。

 なぜ、このタイミングで出場辞退を決めたのでしょうか。

堀正和校長 「本校も一生懸命、甲子園を目指し頑張ってきた学校でありながらも、高校野球の名誉、信頼を大きくなくすことになる。そして、本校にいる生徒、登下校で誹謗(ひぼう)中傷を受けたり追い掛けられたり、寮で爆破予告があったり、そういったこともSNS上で騒がれています。生徒、教職員、地域の方々の人命を守ることは最優先することだということを踏まえ、辞退に踏み切ることを決意しました」

 選手に伝えられたのは、9日の夜だったといいます。

堀正和校長 「(Q.関係ない選手も責任を負う形になるが?)苦渋の決断です。おっしゃられる通りです。そういうことを強いなければいけない状況になったこと、子どもたちのケアも含めて真摯に考えていきたい」

 また、監督の暴力行為については確認できていないとしたうえで、調査期間中は指導から外れることを明かしました。

 広陵の事態を受け、大会本部は2回戦を津田学園の不戦勝とすることを発表。

朝日新聞 高校野球総合センター長 志方浩文大会本部委員長 「今回は、いわゆる“不適切な事案”による辞退かと思う。そういう形で大会中で(辞退)といわれると、少なくとも夏(の大会)は初めて」

関連ニュース

全国ニュース(ANN NEWS)

新着ニュース