三菱商事は秋田県と千葉県の3つの海域の洋上風力発電計画から撤退すると発表しました。
三菱商事 中西勝也社長 「期待を裏切る結果となって大変申し訳ないと思っています」
三菱商事が撤退を決めた洋上風力発電計画は国内初の大型案件として注目され、2021年に格安の売電価格で落札されました。
しかし、世界的なインフレなどで建設費が当初の2倍に上昇し、採算が合わないことから撤退を発表しました。
秋田県 鈴木健太知事 「よもや撤退ということはないと思っていましたので、大変な衝撃をもって受け止めています。当初の制度設計が、結果を見れば決して適切ではなかったんだろうと」
政府は風力発電の比率について現在のおよそ1%から2040年度には4から8%に高める計画ですが、武藤経産大臣は今回の撤退が「導入に遅れをもたらす」と指摘しました。
政府は今後、速やかに再公募を進める方針です。