50代の男性から700万円をだまし取ったとして30歳の女が逮捕されました。女は、都立高校に勤める教師でした。
■700万円 だまし取ったなどの疑い
詐欺事件で逮捕されたメガネ姿の黒髪の女。都立高校の教師・大平なる美容疑者です。車に乗り込むと、うつむいて一点を見つめていました。
大平容疑者は、マッチングアプリで出会った男性から700万円をだまし取ったなどの疑いが持たれています。
大平なる美容疑者の供述 「被害者からは返さなくていいと言われていたので、返さなくていいという認識だった」
さらに、大平容疑者は他のマッチングアプリで出会った男性からもお金をもらっていたことが判明。
■近隣住民「最近見かけなくなった」
高校生を指導する立場の教育者に、一体何があったのでしょうか。
近隣住民は「最近見かけなくなった」と証言します。
近隣住民 「(Q.最後に見たのはいつ?)3カ月前とか、夏前ですよね。洗濯物、干しているところ。引っ越しはしていないはず、まだカーテン閉まっているから」
被害者は50代の男性です。大平容疑者とは3年ほど前にマッチングアプリを通じて知り合ったといいます。
その後、月2回程度のペースで会い、そのたびに男性は数万円のおこづかいを渡していたといいます。
■仕事上のトラブルで民事訴訟 と相談
詐欺事件が動き始めたのは2月上旬。大平容疑者から男性の元にこんなメッセージが届きました。
「相談があります」
男性が直接会って事情を聞くと、相談内容は「仕事上のトラブルで民事訴訟を起こされた」「700万円が必要」というものでした。
それに対して男性は証拠を見せるように求めると、1カ月以上が経過した3月23日、入念に準備を終えた大平容疑者と東京・港区のホテルラウンジで対面することになります。
証拠として大平容疑者が見せたのは、裁判で和解が成立した時に当事者の合意内容を記録する公文書「和解調書」でした。
それを見た男性は大平容疑者の話を信じて700万円を現金で手渡しますが…。「和解調書」は大平容疑者が偽造した架空のもので、仕事上のトラブルで民事訴訟という話も嘘でした。
■まったく別の民事訴訟 抱えていた
大平容疑者が抱えていたのは、全く別の民事訴訟だったのです。
大平なる美容疑者 「和解調書のコピーを渡してお金を借りたことは間違いない。民事訴訟に負けてお金が必要だった」
捜査関係者への取材から、大平容疑者はマッチングアプリで出会った他の男性からもお金をもらっていたことが新たに分かりました。そのうちの1人が返金を求めて大平容疑者を訴えていたのです。
都立高校の教師が詐欺事件で逮捕されたことについて、知事も苦言を呈します。
東京都 小池百合子知事 「犯罪なので、あってはならないこと。加えて教育者であるということは誠に遺憾」
大平容疑者は「被害者から返さなくていいと言われた」などと容疑を一部否認しています。