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ガザ作戦拡大も増える予備役拒否 「初めてNOを…」戦闘不参加決意した男性訴える

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 イスラエルがガザ地区での軍事作戦拡大のために予備役の招集を進めるなか、招集を拒否する動きも広まっています。今後、戦闘に参加しないと決意した男性が取材に応じ、「誰にも経験してほしくない」と訴えました。

20代のイスラエル人男性 「この2年間は民間人としてではなく、兵士として過ごしました。今の軍事作戦はガザ地区とガザ市を占領することだと知っている。兵士として初めて(招集に)『NO』と言うことになるでしょう」

 ANNの取材に応じたのは20代のイスラエル人男性です。

 2023年にガザ地区での衝突が始まって以降、予備役の招集に応じ、兵士として4回にわたって戦闘に参加してきました。

 軍が北部にあるガザ市の制圧を目指す新たな作戦を展開するなか、「方向性を失っている」と胸の内を明かしてくれました。

 そのうえで、今後は戦闘に参加しないことを決めたといいます。

20代のイスラエル人男性 「ほとんどのイスラエル人は人質を解放し、帰国させるために戦っています。あるいは戦ってきました。しかし最近では、作戦が人質を危険にさらすことが分かっています。だからこそ、私はこれに加担することはできません」

 こうした動きは今、広がりをみせています。男性と同じように予備役の招集を拒否すると決意した人たちの団体が結成され、メンバーは1年間で365人にまで増えました。

 イスラエル軍には常備軍の兵士が17万人いるのに対し、普段は会社で働くなどし、招集に応じて軍務に就く予備役が47万人いるとされています。

 しかし、今年に入ってから部隊によっては3割が招集に応じず、なかには半数もそろわないこともあったと地元メディアは伝えています。

 ネタニヤフ首相は2日、新たな作戦で招集した予備役らに向けてメッセージを公開しました。

 そのなかで、イスラム組織「ハマス」との戦闘が「決定的な段階に入った」と主張し、鼓舞しました。

20代のイスラエル人男性 「ガザの廃墟を見るのはつらい光景です。戦争は過酷なものであり、誰にも経験してほしくありません。予備役の拒否が時に過激な手段であることは分かっていますが、最近ではそれが道徳的かつ常識的な選択だと思っています」

 男性は戦闘ではなく、「交渉こそが唯一の解決策だ」と訴えました。

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