ポルトガルの首都・リスボンで多くの観光客らが乗ったケーブルカーが脱線して横転し、15人が死亡、18人が重軽傷です。
リスボン中心部の旧市街で3日午後6時ごろ、ケーブルカー「グロリア線」の車両が下降中に脱線して制御を失い、線路沿いの建物に衝突しました。
当時、車両には観光客ら40人以上が乗っていて、車両は横転して大破し、15人が死亡し、18人が重軽傷です。
事故が起きた「グロリア線」は1885年開業で、旧市街の低地バイシャ地区と丘の上にあるバイロ・アルト地区を結んでいます。
「坂の街」として知られるリスボンを象徴する観光名所です。
地元メディアによりますと、「グロリア線」は2018年にも脱線しましたが、その時は横転はせず、けが人はいませんでした。
今回の事故を受けてポルトガルのレベロデソウザ大統領は「この悲劇に見舞われたご家族に対し、心からのお悔やみと連帯の意を表するとともに、速やかに事故原因が究明されることを願う」との声明を出しました。