SDGs企画をお伝えするテレビ朝日「未来をここから」プロジェクト。南国フルーツの代表格、マンゴーを北国の北海道で栽培する取り組みが始まっています。
■なぜ北海道でマンゴーが？
夏を感じさせる鮮やかなオレンジ色に、とろけるような甘さが売りのマンゴー。
そんな夏の南国がイメージされる生産地が今、変わりつつあります。
ノラワークスジャパン 中川裕之代表 「ここがマンゴーハウス」
収穫の時を待つマンゴー。この場所は北国の北海道帯広市から車で10分ほどの音更町です。
ここで生産されるマンゴーは年間5000玉以上。なぜこれから冬が近付くなか、北海道にマンゴーがあるのでしょうか。
■北国の“自然の力”を活用
ノラワークスジャパン 中川裕之代表 「季節を逆転させて作っている。今は9月なので（産地の）宮崎でいうと3月4月のイメージ。12月のクリスマスマンゴーというイメージで作り出した」
ハウス内の温度を調整することにより、本来は冬が近付くところ、まもなく“真夏”を迎えます。
取材したこの日も外は25℃ほどと涼しいですが、ハウスの中は34℃と10℃近く高くなっています。
鍵は北国の誇る自然でした。
ノラワークスジャパン 中川裕之代表 「（雪が）1シーズン通して1メートル20から30センチは月に1回程度降る。雪エネルギーを使う。温泉があるので温泉エネルギーとして使うことができるのではと」
暑い時期は雪の冷気を活用しハウスに冷たい空気を送り込み、冬は温泉の熱でハウス内を暖めています。
ノラワークスジャパン 中川裕之代表 「自然再生可能エネルギーをうまく使いながらやることにより、自然環境に負荷をかけずに作れる」
もちろんその味も絶品です。
ノラワークスジャパン 中川裕之代表 「（北海道は）湿度が低いので、味と繊維質がまろやかになる。本当においしい」
