東京では24日朝、今シーズン最も低い17.9℃まで気温が下がりました。本格的な秋到来で卵や牛乳の値段は落ち着くのか、生産者に聞きました。
■うっとりする「桃色吐息」
辺り一面を桃色に染める花。吐息が漏れるほどの美しさから名付けられた「桃色吐息」です。
東京からの観光客 「『わー』とか『あー』とか、うっとりしちゃいました」
2歳の子 「可愛い」 「(Q.小さい秋見つけた?)うん」
千葉からの観光客 「風が冷たくて気持ちいい」
■犬も一緒に「いも掘り体験」
この時期、絶景の他にも楽しめるのが「秋の味覚」。
ここではサツマイモの収穫を体験できます。
収穫体験した人 「固くて大変だったけど、皆で楽しく食べられると思う」 「スイートポテトとかいいね」
しかも、体験できるのは人間だけではありません。なんと、ワンちゃんも一緒にサツマイモ掘りを体験することができます。
犬と一緒に収穫体験した人 「今年は土がかたい。イモ大好きなので助かる。すごく楽しんでいると思う、いい顔をしている」
■まるで真っ赤なじゅうたん「曼珠沙華」
埼玉県日高市では秋の風物詩「曼珠沙華」が見頃を迎えつつあります。
毎年、見頃の時期になれば500万本の曼珠沙華が真っ赤なじゅうたんのように咲き誇ります。
60代の人 「これだけのボリュームの曼珠沙華、(他では)ない。きょうはスポット的に狭く撮る感じ」
日高市産業振興課 澁谷宜範さん 「今週末から月末が見頃になるので、多くの客に曼珠沙華の魅力を楽しんでもらえれば」
秋らしい気温となった東京都心。24日朝、今シーズン最も低い17.9℃まで下がりました。
■牛乳と卵の価格に影響は?
涼しくなったことで酪農にも良い影響が…。
増茂デイリー 増茂崇代表 「餌(えさ)を食べているところ。暑さが弱まってから食べる量も1割増えた。今年は特に暑かった。40℃超える日もあった」
今年、歴代最高気温を更新した群馬県伊勢崎市。例年以上の夏の暑さで搾乳が減っていましたが、牛たちの体調も戻りつつあるといいます。
増茂デイリー 増茂崇代表 「餌をよく食べるし、乳量も増える。今後は元の水準に戻ってくると思う」
先月から230円超えとなっている牛乳の価格も安くなるのでしょうか。
増茂デイリー 増茂崇代表 「物価が上がっている関係で8月から値上がりしている。価格は秋になったからといって変わらない」
卵を産む養鶏場の鶏も体調に変化が…。
奈良ファーム 石渡正也さん 「夏の暑さが一段落して(鶏の)体調も少しずつ戻りつつある。(夏は)人間で言うと夏バテ。採卵率が下がってしまったところがある」
暑さで夏バテした鶏の卵は通常と比べて殻の色が薄く変色。
奈良ファーム 石渡正也さん 「中身は全く変わらないが、発送途中に殻が割れたり、リスクが大きい。(殻が薄い卵は)商品としては出さない」
ここ数日の涼しさで鶏の体調も回復してきたそうです。
奈良ファーム 石渡正也さん 「比較的夏よりは出荷率とか多くなってくるかなと思う」
気になるのは今後の卵の価格です。2月から300円以上の高止まりとなっていた「卵」。去年と比べても100円近く高騰しています。
出荷率が増えたことで今後、卵の価格も安くなってくるといいます。
奈良ファーム 石渡正也さん 「今300円超えている状態だと思うが、また250円とか例年の卵の価格に収まってくるのでは」
ただ、懸念も…。
奈良ファーム 石渡正也さん 「10月後半から来年3月くらいまで鳥インフルエンザが少しずつ入ってくる。価格がまた高騰してくる懸念」