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飛行中のANA機内で発煙 モバイル電池“持ち運び”対策は

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 フライト中の全日空機の機内でモバイルバッテリーから煙が出ました。相次ぐ移動中の発火や発煙。どう対策すればいいのか、専門家に聞きました。

■飛行中のANA機内で…

 相次ぐモバイルバッテリーの事故。今度は機内で発煙しました。

別の便の乗客 「同じ機内だったら確かに怖い」

沖縄から別の便で到着 「怖いと思う。一人ひとり気を付けないと」

 9日午前11時の那覇空港。乗客乗員356人を乗せた全日空994便が羽田を目指して離陸します。管制に連絡があったのは、この直後。

全日空994便(午前11時すぎ) 「煙が発生した」               

 全日空によりますと、発煙したのはモバイルバッテリーです。離陸直後、座席の下に置かれた乗客の手荷物から煙が出て、隣の席の乗客が持っていたペットボトルの水を掛け、消し止められました。

 モバイルバッテリーに関しては、韓国では飛行機が全焼する火災も起きています。

 飛行機や列車にモバイルバッテリーを持ち込場合、私たちはどうすればいいのでしょうか。

■モバイル電池“持ち運び”対策は

別の便の乗客 「いつもより乗る時に、いつもそんなに見られないのに結構言われました。『入ってないですか?』とか、3回くらい聞かれて」

 相次ぐモバイルバッテリーが原因とみられる火災。

 東京消防庁によりますと、モバイルバッテリーなどに搭載されるリチウムイオン電池の関連による住宅火災は去年、過去最多となる106件に。7年で5倍以上に急増しています。

 今年の夏は乗り物内でも相次ぎました。7月には山手線で、8月には新幹線車内で発煙。乗客がやけどをしました。                         

 今年1月には、韓国で航空機火災事故が起きています。

釜山広域市長 「飛行機に乗っていた皆さまには大変申し訳なく思っています。精神的、肉体的なショックは極めて深刻なものだったと思います」

 事故調査当局による調査では、モバイルバッテリーからの発火が原因である可能性が指摘されています。乗客・乗員176人が避難、7人がけがをしました。

 国交省は7月からモバイルバッテリーの機内での取り組みを変更。

 従来、預け入れ荷物に入れることは禁止となっていましたが、収納棚にも入れないよう呼び掛けています。

 ただ、今回のケースは座席下にあった手荷物から発火したとみられます。

関西大学 石川正司教授 「もともと不良品であったバッテリー、長年使いこんだバッテリーのケース、中にもともとガスが発生している場合がある。飛行機に持ち込んで気圧が下がると、さらに(ガスが)ふくれようとする。それで内部の構造を圧迫して、どこかでショートして火災はありえる。手元・目につくところにモバイルバッテリーを置いておく」

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