江戸時代から明治時代にかけて無名の絵描きたちが土産物として風景などを描いた「泥絵」の展示会が岡山県倉敷市で開かれています。
江戸城に向かう人々の行列を描いた「泥絵 長州藩毛利家上屋敷」。人や建物は簡易な点や線で描写され、どこか親しみやすさを覚えます。
倉敷民芸館では、所蔵している「泥絵」10点を展示しています。
「泥絵」とは、江戸時代後期から明治時代にかけて旅人や町民向けの気軽な土産物として、無名の絵描きたちが風景などを描いたものです。
当時、油絵具は高価で、同じ絵を量産するために安価な絵の具である「泥絵具」が使われました。
参勤交代で地方から江戸に来た人が旅の記念に買って帰ることもあったそうです。
展示ではほかにも、江戸時代に同じく無名の絵描きによって描かれた「ガラス絵」も見ることができます。
この企画展は11月30日まで開かれています。