今が旬・秋の味覚のサツマイモは、当初猛暑や水不足の影響で生育不良が予想されていましたが、各地で大きなサツマイモが次々に収穫されています。
■遊園地でお得キャンペーン
埼玉県加須市の遊園地で行われていたのは、サツマイモ掘り。この日は雨にもかかわらず、多くの人が訪れていました。
当初、不作と見られていた今年のサツマイモ。1株で何個取れるかは掘ってみないと分かりません。
そこでこの施設が始めたのが「さつまいも不作でごめんね割」です。例年、サツマイモ3株で600円のところ、今年は200円に。さらに、入園券などが当たるくじまで付けるという大盤振る舞いです。
しかし、実際にサツマイモ掘りをスタートしてみると、当初の予想に反し、例年並みの取れ高になりました。
むさしの村 町井愛さん 「9月の夜が涼しかったり雨が降ったりっていうことがあって、お芋が想定よりもだいぶ掘れて出ているような状況になっています。お客様も多くお芋を掘って喜んでいただいている日が多い」
この日も…。
女性 「思っていたよりすごく大きかったからうれしかったです」
こちらの親子は、6株で19個のサツマイモを収穫。子どもたちも大喜びでした。
番組が埼玉県内の農家にも聞いてみたところ、「例年並みの収穫量になっている」という声が聞かれました。
■焼き芋移動販売もスタート
そんなサツマイモといえば、焼き芋です。
男性 「この音が聞こえると買いたくなる。沸き立たされる気持ちになる」
焼き芋の移動販売歴は今年で30年。自ら録音した「焼き芋の歌」を流している「やきいもみたかや」の末永真仁さん。先週から今シーズンの移動販売をスタートしました。
男性の元には、常連の姿がありました。
常連客 「こういう引き売り(移動販売)の文化、すごく大事なんですよね。こういうのを大事にして、次の世代にも焼き芋屋さんいるんだよって。焼いている人の顔が見える焼き芋が格別にうまい。絶やさずに頑張って元気でずっと続けて欲しい」
店主の末永さんによると、スーパーなどでも焼き芋が販売されるようになったこともあり、移動販売で買う客が減っているといいます。
そこで末永さんは、常連さんの生活リズムに合わせて場所を移動したり、扱う品種を増やして5種類の中からサツマイモを選べるようにしたりして、工夫を重ねながら移動販売を続けています。
やきいもみたかや 末永真仁さん 「扱う品種が増えてお客さんとのミスマッチが少なくなって、(売り上げが)良くなったのもあるかも。お客さんから待っててもらえるとか、一生懸命やって、期待に応えてもらえているところが、手応えがあるのがいい。ずっと現役じゃないですか。体が動くかぎり」
(「グッド!モーニング」2025年10月29日放送分より)