香川県は若者の県外流出を防ごうと県立大学の設置や拡充を検討しています。池田知事は、開設する学部は「工学系」が候補の一つだと述べました。
(香川県/池田豊人 知事)
「(香川県内の)特に製造業を中心に技術者、エンジニア、こういった人材が非常に採用しにくい、将来の不足が懸念されるということがありますので、そういうニーズを踏まえると(工学系が)有力な候補の一つだなというふうに思います」
香川県は、教育関係者や経済界の代表らで作る検討委員会を立ち上げ、県立大学の新設か県立保健医療大学の拡充について意見を聞いています。
県が行ったアンケートによると、県内の高校生の進学希望先では法学や経済など「社会科学系」が最も多く、次いで、医学や看護学などの「保健系」でした。
一方、企業が求める人材では「学部・学科などを問わない」と「工学系」が多くなりました。
池田知事は「現在、県内には技術系を専攻したい学生の選択肢があまりなく、薄い部分を埋めていくのも役割分担の一つの考え方だ」と述べました。