暴力団の威力を示して建設会社役員を脅迫した疑いで、岡山県倉敷市の暴力団幹部ら2人が29日、逮捕されました。
暴力行為等処罰に関する法律違反の疑いで逮捕されたのは、岡山県倉敷市真備町の暴力団幹部の男(58)と、岡山県矢掛町の建設業の男(58)です。
警察によりますと、建設業の男は、矢掛町の建設会社役員の60代男性と工事代金を巡ってトラブルになりました。そして男性から下請工事への参入を拒否されるのではと考え、2025年5月30日ごろ、暴力団幹部の男と共謀して男性を脅した疑いが持たれています。
建設業の男は「暴力団じゃけえ、出だしたら止まらんようになるけぇ」「僕が間に入ってまとめるけぇ、波風がたたんだけの話ですよ」「事務所に火ついても知らんすよ」などと脅したということです。
9月に会社役員の男性が警察に相談し、2人の容疑が浮上しました。
警察の調べに対して暴力団幹部の男は「身に覚えがない」、建設業の男は「脅したつもりはない。幹部の男の名前を出したかどうかはっきり思い出せない」と容疑を否認しているということです。
警察が当時の状況などを調べています。