自民党の小林政調会長は防衛費の政府目標について、GDP比2%では「到底足りない」と主張しました。
政府は、防衛費を2027年度にGDP比2%とする目標を掲げています。
高市総理が、この目標を今年度、前倒しで達成すると表明したことを巡り9日、NHKの番組に出演した小林氏は、「安全保障環境が変化し、ドローンやサイバー、偽情報など、戦い方が明らかに変わってきた」として防衛費の政府目標について「GDP比2%では到底足りないと考えている」と述べました。
また、同番組で日本維新の会の斎藤政調会長は「物価高や周辺国の状況を見るとどう考えても2%では足りない」と同様の考えを示しました。
これに対し、立憲民主党の本庄政調会長は「今年度で1兆円積み増すという話だ。そこに中身を伴っているのか議論が必要」と述べたほか、国民民主党の浜口政調会長は、防衛費の増額に理解を示したうえで「財源をどう確保するのか検証・注視していかないといけない」と強調しました。
公明党の岡本政調会長は「説明があまりにも不足している。大切なのは防衛費ではなく防衛力だ」と指摘しました。
※映像は6日