人生初のフルマラソンに挑みます。12月の修学旅行でハワイのホノルルマラソンに挑戦する高校生たちが、完走に向けて特訓を行いました。
浅口市のおかやま山陽高校で開かれたマラソン対策セミナーには、スポーツコースの3年生71人が参加しました。講師を務めたのは、環太平洋大学陸上競技部の吉岡利貢コーチです。まずはマラソンに必要な体作りを伝えます。
(環太平洋大学陸上競技部・吉岡利貢 コーチ) 「筋力が弱りすぎると走れなくなっちゃうので、部活引退した人はもう筋トレしてないかもしれないけど、あと1カ月だけでもやりましょう。」
おかやま山陽高校のスポーツコースは、ほとんどが部活動を引退した3年生の冬に修学旅行を行っていて、4年前からハワイのホノルルマラソンに参加しています。体力強化やスポーツのビッグイベントに参加したという思い出を作ってもらうのが目的です。
最初に股関節やお尻の筋肉を可動させるためのトレーニングを行いました。ひざや足首に負担がかかる走り方をすると、けがやスタミナの低下につながるということです。また、身体の真下を踏みつけるイメージを持ったり腕の振りとのリズムを合わせたりすることで、体重移動を推進力にすることなどを教わっていました。
(生徒は―) 「リズムで走るっていうことを考えたことがなくて、走ってみてとても走りやすかったと思います。」
最後は全員でジョギングです。吉岡コーチは、このとき仲間と喋りながら走るくらいのペースがちょうどいいと伝えていました。 ホノルルでは日本との雰囲気の違いやにぎやかさから気分が高揚し、ペースを無意識に上げてしまう可能性があるからです。そして制限時間がないため完走が必須なんです。
(環太平洋大学陸上競技部・吉岡利貢 コーチ) 「自分で走り切れるペースっていうのを見つけることが大事だということですね。」
生徒たちは日本時間の12月10日、ホノルルマラソンに挑みます。今回参加する全員が初めてのフルマラソン挑戦です。
(生徒は―) 「42.195キロがまだ想像できないので、完走できるのかなって心配です。でも楽しみです。」 「みんなで楽しく走って、みんなで完走できるように頑張りたいです。」