日本3大奇祭の1つ、西大寺会陽が2月17日に行われます。祭りで、裸の男たちが奪い合う宝木の原木を受け取る儀式が、1日未明、行われました。
深夜0時頃、西大寺観音院の仁王門から9人の使者が出発しました。一行は足にわらじ、頭には菅笠、そして法被を身にまとい、昔ながらの格好です。1人は飛脚が荷物を運ぶ時に使う、挟み箱を肩にかけています。
神聖な木が宿るとされる無量寿院まで、約4キロの道程を提灯の明かりだけをたよりに目指します。
(記者) 「一行は歩き続けます。一切の邪念が入らないよう無言で歩き続けます」
「無言の行」と呼ばれ、人目につかない時間に儀式を行うのも、原木を邪念で汚さないためです。一行は約40分かけて無量寿院に到着しました。原木は、挟み箱に入れられ住職から使者に手渡されました。
この原木をもとに2本の宝木が作られ、2月17日の西大寺会陽で初めて人前にお披露目されます。